水質汚濁防止技術

公害としての水質汚濁は、企業活動によるものと一般社会生活によるものがあり、汚水の発生源は多岐にわたっている。水質汚濁防止技術は物理化学的な方法と生物学的な方法の組み合わせで、いろいろな技術が開発されている。
・物理化学的方法:ろ過、沈殿分離、凝集沈殿、浮上分離、中和(pH調整)、吸着、イオン交換などで排水中の微粒子を分離
・生物学的方法:微生物の働きで排水中の有機物を分離。下水道の処理などで活性汚泥法として利用。

1.重金属による汚染防止技術
鉱山、めっき、化学工業、電子部品、機械部品などの製造業などから排出される重金属には、厳しい排水基準が設けられている。重金属を含む排水は、
凝集沈殿法イオン交換法生物学的吸着法などを利用
2.有機物による汚染防止技術
物理化学的処理単独で行われることは少なく、生物学的処理の前処理後処理として用いられる。物理化学的処理では、凝集沈殿、ろ過、活性炭吸着など、生物学的処理では、微生物の働きにより汚水中の有機物を酸化させる活性汚泥法が代表的。